Looker Studioでサーチコンソールをデータセットとして選択し、実際にグラフなどを作成すると数々の疑問にぶち当たるであろう。ここではその疑問とその向き合い方について取り上げていきたい。
期間設定の疑問
デフォルトでの設定期間はデータ閲覧当日3日前~データ取得閲覧当日からカウントして28日前の期間となります。例:12月8日の場合、12月5日から11月10日のデータがデフォルトで取得されます。
*サーチコンソールのデータ集計は日本時間ではなく米国の太平洋時間で行われています。この為集計に時間を要しているように見えています。(日本時間の方が17時間~16時間進んでいる)
サーチコンソールそのものでは最新データを「昨日」で設定し確認可能ですが、データポータルを介すとこれが3日前からとなります。将来的にはデータポータルを介しても昨日の設定が可能になるかもしれません。
データソースが2種類ある疑問
データポータルではサーチコンソールのデータソースが2種類あります。1つはサイトレベルでのデータを確認する為、もう一つはページレベルでのデータを確認する為です。
サイト別集計:サイトレベルのデータ
サイトのデータをまとめて集計します。
確認できるデータ:データポータルでは以下のフィールド(デイメンション・指標)が使えます。
検索クエリ・表示回数・クリック数・サイトCTR・検索結果 平均掲載順位等
*平均掲載順位はサイト別集計のみ
ページ別集計:ページレベルのデータ
個別ページのデータを集計します。
確認できるデータ: データポータルでは以下のフィールド(デイメンション・指標)が使えます。
ランディングページ・表示回数・URLクリック数・URL CTR等
サイト別集計の「表示回数・クリック数・サイトCTR」と ページ別集計の「表示回数・URLクリック数・URL CTR」の違いは?
例でご説明します。 同じキーワードで自社検索結果が1位~3位まで表示 ユーザーが1位(Aページ)クリック後、2位(Bページ)クリックした。 サイト別集計では表示回数の重複カウント無し:1 ページ別集計は重複:3 サイト別集計ではクリック数も重複無し:1 ページ別集計は重複:2 サイト別集計では平均掲載順位は最上位:1 ページ別集計は順位の和をその数で割る(1+2+3)/3:2 *データポータルではページ別集計の順位は表示できません。 |
平均掲載順位 前の期間との比較でマイナス過ぎ(?)な疑問
例:Average Position(平均掲載順位) が1.16位なのに -46.8%。何故?
Average Position(平均掲載順位) は逆で考えます。例えば、10位から1位へUPした場合、-90% となります。